三重県 伝えたい⾏事⾷

6月<野上がり(のあがり)>でんがら

でんがら

1人当たりの栄養量 (1個分)

エネルギー 133kcal
たんぱく質 4.3g 
脂質 0.5g
カルシウム 11mg 
0.8mg
ビタミンA 0μgRE 
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 2.2g
食塩 0.1g
マグネシウム 11mg
亜鉛 0.4mg

由来

田植えや茶刈りなど農作業が無事に終えられたことに感謝し、でんがらを作って祖先にお供えしたり、疲れた体を休めて家族や地域の人たちと一緒に食べたりする野上がり(のあがり)の行事があります。
でんがらは、稲作が始まった江戸時代中期~後期に大和(やまと)の方から入ってきたと言われています。朴葉(ほうば)には殺菌作用があり、風呂敷で包むようにすることから、空気を遮断して保存性を高めたり、再加熱がしやすくなります。昔の人たちの保存食に適した貴重な栄養源(炭水化物)でした。
名前の由来にはさまざまな説があります。葉を取った時に、葉脈が田の柄のようにだんごについていることから、田柄(でんがら)、また田が楽になったことから、田が楽(でんがらく)→でんがらなどがあります。

材料・分量

(50個分)

1 小麦粉(薄力粉) 1kg
2 もち粉  110g
3 砂糖(上白糖) 50g
4 食塩 15g
5 熱湯 1.2L
6 あずき(乾) 400g
7 砂糖(上白糖) 400g
8 食塩 1.5g
9 朴葉 50枚
10 しゅうろ(棕櫚)の葉 1枝

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・朴葉は熱湯をくぐらせて、きれいに洗う。
  • ・しゅうろの葉は1枚を4つに裂く。
  • ・茹でたあずき、砂糖(上白糖)、食塩であんを作る。

作り方

  • 小麦粉(薄力粉)、もち粉、砂糖(上白糖)、食塩を混ぜ、熱湯を加えて手でよくこねる。
  • あんを25gぐらいの大きさに丸める。
  • 澱粉を手粉に1の生地を広げ、2のあんを包んでだんごに丸める。朴の葉の中央にだんごを置き、葉先を下にして、右→左→下から上→上から下に折り包み、しゅうろ(棕櫚)の葉で結び、蒸し器で20分蒸す。

学校給食献立例

  • ・麦入りご飯
  • ・牛乳
  • ・肉詰めしいたけ
  • ・なばなの和えもの
  • ・ぼたん汁
  • でんがら