岡山県 伝えたい⾏事⾷

6月<6月1日(ろっかつひてい)>肩引き焼き(けんびきやき)

1人当たりの栄養量 (1人分)

エネルギー 127kcal 
たんぱく質 3.0g 
脂質 1.9g
カルシウム 9mg 
0.5mg 
ビタミンA 0μgRE 
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 1.7g
食塩 0.1g
マグネシウム 12mg
亜鉛 0.3mg

由来

6月1日 (方言で「ろっかつひてい」という)は、旧暦の6月1日に、新見市(にいみし)南部の畑作地帯で、小麦の収穫の喜びと農作業の疲れをとるために行われていた行事で、肩引き焼き(けんびきやき)は、この日の行事食として食べられていました。
「肩引き」とは方言で肩こりのことを言います。麦刈りやたばこの植え付け等は重労働な農作業のため、肩引き筋が堅くなり肩がこる。この肩こりを治そうと、農作業を1日休んで「肩引き焼き」を作って食べていました。
6月に刈り取った小麦を粉にし、小豆と砂糖で作ったあんを入れ、みょうがの葉で包み、油をひいたほうろくなべで焼いて作ります。みょうがの葉は、焼くと独特の香りがし、食欲が増進し、体の血液の流れをよくすることから、肩こりを治すのに役立つと伝えられています。 

材料・分量

(10人分)

1 小麦粉(中力粉) 150g
2 熱湯 70ml
3 あずき(乾) 80g
4 砂糖(上白糖) 80g
5 食塩 1g
6 みょうがの葉 10枚
7 サラダ油 20ml

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・みょうがの葉を洗い、汚れを落としておく。
  • ・あずきを洗い、水につけておく。
  • ・あずきを一度煮こぼしてから柔らかくなるまでゆで、砂糖(上白糖)と食塩を加え煮詰め、粒あんにする。

作り方

  • 小麦粉(中力粉)に熱湯を少しずつ加え、耳たぶのかたさにねる。
  • 1の生地を手で円形に伸ばし、あんを包む。
  • 2をみょうがの葉で包む。
  • 鉄板にサラダ油をひき、両面を焼く。

学校給食献立例

  • ・かやくうどん
  • ・牛乳
  • ・五色和え
  • 肩引き焼き