青森県 郷土食

青森県

青森県は、太平洋や日本海、津軽海峡、さらに陸奥湾という豊かな海に囲まれ、八甲田連峰や白神山地等の山々、東には奥入瀬川の流れる三本木原、西には岩木川が流れる津軽平野があります。その恵まれた自然環境から多くの農畜水産物を生産し、それらを活用したおいしい郷土料理が受け継がれています。
青森県の食材には、生産量全国1位のりんご、ながいも、ごぼう、にんにくがあります。また、米、牛肉、豚肉、鶏肉、卵の生産も盛んに行われています。それから、ほたて、いか、タラ、マグロなど水産物の水揚げも多く、様々な加工品も作られています。
青森県の食料自給率は115%で全国第4位となっており、食料生産の上で大きな役割を果たしています。

地図

貝焼きみそ(かいやきみそ)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 116kcal
たんぱく質 12.2g
脂質 6.0g
カルシウム 45mg
1.9mg
ビタミンA 72μgRE
ビタミンB1 0.05mg
ビタミンB2 0.30mg
ビタミンC 1mg
食物繊維 0.4g
食塩 0.2g
マグネシウム 29mg
亜鉛 1.3mg

由来

貝焼きみそは、津軽で昔から、かぜをひいたときや、その他の病気や回復期の病人、産婦などに食べさせたものです。
たまごが病人の食べ物として、大事にあつかわれたころのごちそうのひとつであったと思われます。
ほたての貝がらに限らず、土なべやふつうの小なべを使って作るなど様々ですが、やはり、貝がらを使ったものが貝のうまみも出ておいしいようです。また、必ずほたてが入るわけではなく、たまごとみそとかつお節だけのものや、白身魚をほぐして入れるものもあります。

材料・分量

1 鶏卵 50g
2 ほたて(1cm 角切) 20g
3 葉ねぎ(小口切) 5g
4 かつお節 2g
5 赤みそ 10g
6 30g
7

※ほたての貝がらを器として使う

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・貝がらはよくあらう。

作り方

  • 貝がらに水を入れて火にかけ、沸騰(ふっとう)してきたら1㎝角くらいに切ったほたてと、かつお節と赤みそを入れてとく。
  • 葉ねぎを加えて煮て、ふつふつと煮えてきたら、ときたまごを回し入れて煮て火を止める。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう

⑥水(ほたての貝がら)→②ほたて→④かつお節→⑤赤みそ→
③葉ねぎ→①鶏卵

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)


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エネルギー 671kcal
たんぱく質 31.3g
脂質 17.1g
カルシウム 405mg
4.4mg
ビタミンA 276μgRE
ビタミンB1 0.60mg
ビタミンB2 0.69mg
ビタミンC 31mg
食物繊維 7.6g
食塩 2.9g
マグネシウム 140mg
亜鉛 4.4mg

献立例

  • ・ごはん
  • ・牛乳
  • 貝やきみそ
  • ・菊入りおひたし
  • ・豆みそけんちん汁
  • ・りんご

放送資料

みなさんは貝やきみそを知っていますか?
貝焼きみそは、青森県の郷土料理です。ほたての貝がらに水を煮立て、ほたてとみそを煮立て、たまごを回し入れて仕上げます。卵が貴重品であった昔は、病人などに食べさせるごちそうの一つだったそうです。
作り方は簡単なので、ぜひみなさんも作ってみてください。食欲のないときの朝食のおかずに適しています。ほたての貝がらを使うと味がよく仕上がりますが、貝がらでなくても、浅い小なべなどを使ってもいいです。

一口メモ

風邪で熱を出した子どもが、食欲もあまりなかったので、心配した母親が何を食べたいか聞いたところ「おかゆと貝やきみそ」と言ったそうだ。
貝やきみそは食欲のないときにうってつけの料理で、家族が病気で困ったときなど、手軽にすぐ作ることができる。

参考資料

  • ・「津軽の味」 芳賀文子著
  • ・「津軽の総菜」 高橋みちよ著