岐阜県 郷土食

岐阜県

岐阜県は、日本のほぼ中央に位置し、名古屋のベットタウンとしての市町や、飛騨高山、日本 の名湯の一つ下呂温泉や飛騨の温泉、世界遺産の白川郷などの観光地としても知られています。
また、夏の暑さは全国的にも有名ですが、反対に冬の寒さは、かなり厳しく典型的な盆地の気候となっています。そのために、四季折々の自然の景色は格別であり、新緑、紅葉、白銀などの山々が見られます。また県内の地場産も多く、それらをもとに農業にまつわる郷土食も古くから受け継がれています。岐阜県は山や川の自然の豊かさや、おいしい食べ物を自慢できることが何よりです。

地図

五平餅(ごへいもち)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 363kcal
たんぱく質 7.0g
脂質 6.5g
カルシウム 82mg
1.5mg
ビタミンA 0μgRE
ビタミンB1 0.37mg
ビタミンB2 0.05mg
ビタミンC 0mg
食物繊維 1.6g
食塩 0.5g
マグネシウム 27mg
亜鉛 1.3mg

由来

江戸時代中期に、木曽やその周辺の山で、きこりたちが木の切れ端に飯を握りつけて焚き火で焼き、みそをつけて食べたのが始まりと言われ、そのうち、山での仕事の無事や成功を祈って神に捧げるようになり、新米がとれた収穫祝いや祭事の場でも捧げられ、食べられるようになりました。
神に捧げる「御幣(小判)」の形に似ていることから、この名がついたと一般的に言われていますが、五平(または五兵衛)さんという人が作って食べたのが始まりと言う説もあります。
形は、わらじの形、団子を平たくした形、丸い団子の形など様々です。たれも、えごま、くるみを加えた物、みそや卵黄を入れたものなど各家庭や作る人によって独自の味があります。

材料・分量

1 精白米 75g
2 90g
3 くるみ 2g
4 ピーナッツ 2g
5 白ごま 6g
6 こいくちしょうゆ 3g
7 豆みそ 2g
8 砂糖(上白糖) 5g
9 清酒 3g
10 本みりん 4g
11 木串 1本
12 適量

※木串または割り箸

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・精白米をとぐ。
  • ・くるみ、ピーナッツ、ごまは炒って香りを出す。

作り方

  • ご飯を炊き、熱いうちに大まかにつぶし、平たい木串か割り箸(割らにずに一膳)にわらじ形に握りつける。
  • くるみとピーナッツ、白ごま、みそはよくすりつぶす。
  • 本みりんと酒、しょうゆ、砂糖を加えて煮立て、2を入れて混ぜながら少し煮る。たれのかたさは、水で調節する。
  • 1を焼く。(中まで火が通り、表面が乾いて少し色づく程度)
  • たれをつけて焼く。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
たれを作る→⑨酒⑩本みりん→⑥しょうゆ⑧さとう→③くるみ④ピーナッツ⑤ごま⑦みその順で煮る。
①のご飯をすりつぶし、木串にわらじ形にする→素焼き→
たれをつける→焼く

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)


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エネルギー 662kcal
たんぱく質 26.2g
脂質 19.5g
カルシウム 385mg
3.2mg
ビタミンA 343μgRE
ビタミンB1 0.63mg
ビタミンB2 0.50mg
ビタミンC 33mg
食物繊維 4.8g
食塩 2.0g
マグネシウム 114mg
亜鉛 2.8mg

献立例

  • 五平餅
  • ・牛乳
  • ・ささ身のもみじあげ
  • ・おひたし
  • ・けんちん汁
  • ・みかん

放送資料

五平餅は、恵那から木曽にかけての郷土料理です。
昔、山で仕事をする人たちが、ごはんをつぶして板切れに握りつけて焼き、味噌をつけて食べたのが始まりだそうです。そのうちに、山の神様にもお供えするようになり、仕事の無事や成功を祈ったと言われています。そして、新米がとれた時のお祝いやお祭りにも作るようになったそうです。
給食センターの五平餅のたれは、ごまやくるみをたくさんいれて作ります。煙がもうもうと立つ中で、1本1本何度も表と裏を返しながら焼きました。

一口メモ

五平餅の名前の由来は、形が「御幣(小判型)」の形に似ていたことからついたと言われているが、現在恵那市周辺では、この形の五平餅を「わらじ五平」と呼んでいる。
その名のとおり、わらじの形に似ているところからきた呼び名である。その他に、団子を平たくした形のものもある。
たれについては、調味料や種実類の配合など各家庭や作り手によって様々である。へぼ(地蜂の子)をとる人が多い地域では、すりつぶしてたれに加えるが、焼くととてもこうばしくなる。その他にも葱や生姜等を加える変わりだれもある。
   

参考資料

  • ・地域の住民の話