鳥取県 郷土食

鳥取県

北に日本海、南は中国山地の山々に囲まれた自然豊かな地で、鳥取砂丘や中国地方最高峰の大山(だいせん)、県内に多く有する温泉地など観光名所として広く知られた県です。
特産物には、その豊かな自然の恵みを受け20世紀梨、砂丘らっきょう、砂丘ながいも、白ねぎなど多くの農産物や、松葉がに、まぐろ、いか、あじなど新鮮な海の幸も豊富です。
また、江戸時代に池田藩主が質素倹約のため「豆腐食」を奨励したことから「豆腐ちくわ」「どんどろけめし」などの独特な郷土食が受けつがれ、ふるさとの味として人々の暮らしに根づいています。

地図

いぎすの白あえ(いぎすのしらあえ)

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)

エネルギー 40kcal
たんぱく質 2.9g
脂質 2.3g
カルシウム 67mg
0.8mg
ビタミンA 80μgRE
ビタミンB1 0mg
ビタミンB2 0mg
ビタミンC 4mg
食物繊維 1.4g
食塩 0.2g
マグネシウム 27mg
亜鉛 0.4mg

由来

鳥取県は日本海に面していて昔から新鮮な魚介類に恵まれてい ますが、その中でも特に中部の独特のものといわれる「いぎす」があります。いぎすは、乾燥した海藻のいぎす草をもどして煮こみ、固めたものをいいます。いぎす草は、鳥取県の中部地区の浜でよくとれ、それを乾燥させ大切に保存し冠婚葬祭の時の料理としてふるまわれました。

材料・分量

1 木綿豆腐(サイコロ切り) 30g
2 いぎす(短冊切り) 20g
3 ほうれんそう(2cm に切る) 12g
4 にんじん(せん切り) 5g
5 米みそ 2g
6 砂糖(三温糖) 1.5g
7 ごま(白か黒か) 1g
8 うすくちしょうゆ 0.5g

下ごしらえ・作り方

下ごしらえ

  • ・とうふは加熱してしぼっておく。
  • ・にんじん、ほうれんそうは、下ゆでしておく。

作り方

  • ごまをからいりし、する。
  • 1と米みそ、砂糖、うすくちしょうゆ、しぼった木綿豆腐をまぜ合わせて味を整える。
  • 2に野菜といぎすを入れ、まぜ合わせる。

子どもたちが作るための手順

※材料を使う順番にじゅんびしておきましょう
⑦ごま→⑤米みそ→⑥砂糖(三温糖)→⑧うすくちしょうゆ→
①木綿豆腐→②いぎす→③ほうれんそう→④にんじん

給食献立例

1人当たりの栄養量 (小学校3、4年生)


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エネルギー 649kcal
たんぱく質 28.7g
脂質 19.5g
カルシウム 326mg
2.6mg
ビタミンA 217μgRE
ビタミンB1 0.5mg
ビタミンB2 0.6mg
ビタミンC 48mg
食物繊維 4.3g
食塩 1.8g
マグネシウム 76mg
亜鉛 3.0mg

献立例

  • ・麦ごはん
  • ・牛乳
  • ・鶏のかおり揚げ
  • いぎすの白あえ
  • ・とろろ汁
  • ・りんご

放送資料

今日は「いぎす」を白あえにしました。
「いぎす」は、海藻のいぎす草をもどして、ごみを取り除き、水に入れてとろ火で煮溶かし、容器に入れて冷やし固めて作ります。
鳥取県でも中部地区で、よく食べられていて、冠婚葬祭などの度に作られている郷土料理です。ごましょうゆで食べることが多い「いぎす」ですが味にくせがないので、今日のように白あえや酢みそあえ・しょうがじょうゆなど、どんな味
にも合います。
昔から行事食として食べられている「いぎす」は、これからも大切に伝え続けたい料理の一つです。

一口メモ

日本沿岸に広く分布し、とくに日本海沿岸や九州西岸で多くとれる。次々と二またに分かれる多くの細糸状の分岐をもち、ホンダワラ類の体枝に絡みついて生育する。夏から秋にかけて繁茂する。鳥取県の他にも、福岡県の「おきゅうと」
や新潟のエゴ練りも同様のものである。

参考資料

  • ・「食材図典小学館」